2009年12月1日火曜日

2009年10月 補助採択

新たな地元農業者との協働作業の始まり

 地元農業者と会とで構成した新たな組織「宍塚地区農地・水・環境保全会」(会長 佐野宣雄)が、農水省の「農地・水・環境保全向上対策(共同活動支援交付金)に係る採択申請書」を提出していましたが、10月29日採択され交付金を受けることになりました。
 「宍塚地区農地・水・環境保全会」は、宍塚の農業者10名とNPO法人宍塚の自然と歴史の会と水土里ネット(土浦市外十五ケ町村土地改良区)で構成し、事務局は会が担当して、平成21年度から平成25年度まで、宍塚大池周辺から里山情報館周辺にかけての範囲(図参照)で、田んぼ・水路・農道を対象とした保全作業や観察会・生物調査などの保全活動を行います。
 しかし、活動期間は5年ですが、支援交付額は年約40万円の3年間です。
 この制度は、今日全国の集落で高齢化や混住化が進行して、農地や農業用水などの資源を守る地域の「まとまり」が弱まっていることから、良好な農村環境の形成や環境を重視した農業生産への取り組みをする団体に支援をするというものです。昨今、政府の行政刷新会議による「事業仕分け」の対象になり、農水省予算の削減対象事業としてテレビなどでも放映されましたので、ご存じの方も多いと思います。
 当会は、今まで10数年に渡り、田んぼ塾・里山ふれあい農園や米のオーナー制に取り組むなど農業に関わってきましたが、今回農業の本業の部分と結びついて、農業者と協働の活動は画期的だと思います。農業者の知識と経験と、我々の今まで培ってきた調査、観察会、田んぼ塾、里山さわやか隊などの実践活動の技術が大いに発揮できると考えます。
(五斗蒔だより2009年12月号から転載)